老後の生活資金は本当に不足するのか
金融業界全体が色めき立つワード。
それは
「老後生活資金不足問題」
老後の生活資金が不足する
↓
不足分を今から準備しましょう
↓
その為には…
銀行→iDeCo・積立NISAやりましょうや
保険会社→積立型の保険に加入しましょうや
不動産→不動産投資始めましょうや
老後生活資金不足は金融商品を売る為には「手っ取り早い」とっかかりなのです。
では、老後生活資金は果たしていくら不足するのでしょうか。
考え方は実にシンプル。
①老後の生活費は毎月いくら必要か
②老後の生活費となる収入はいくらか
③差額の不足分はいくらか
①は老後の生活をイメージしてもらう必要があります。住宅ローンが払い終わっているか、お子様の養育費が必要かなど人によって大きく違ってきます。
②については年金額の計算が必要になります。また、仕事を何歳まで続けるか・退職金がいくら貰えるかも計算に入れます。
さて、私が仕事をする上で薄々感づいてる事があります。それは、
「老後の生活資金が不足しない人、かなり多いやん!」
例えば、年金収入が月10万円しか無い単身の方がいらっしゃいます。
「月10万円しか無い」とあえて申しましたが、ご本人からしたら「月10万円も貰えるんか!」と判断を下すケースがあります。
住まいは親から引き継いだ実家で家賃不要。
趣味はない。外食もほとんどしない。
仮に病気しても保険に入っている。
むしろ毎月5万円貯金できそう。
こんな感じで言われてしまうと、
「お、おぉ。それは良かったですね」と言うしかございません。
なので老後生活資金不足問題については、
出来るだけリアルなデータを元に
「ほんまに不足するのかどうなのか?」
から確認していきましょう。
ちなみに、ここまでの話は
現行の年金制度が続いている事が前提です。
年金制度。
20年後、30年後まで本当に続いているのかな〜?